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金利にも色々あって…

金利や利回りという言葉は良く使われますが、その中身が何か?をまで考える人は、一般の方には少ないようです。
ましてや、業界によって通常の使われる際の意味も、多少のずれが有るようです。

私の仕事の主は不動産や相続関係なのですが、FPの資格を持っている事も有り、不動産関係のみならず金融商品等にも関わる事が有ります。

お客さんと話していると、この金利や利回りという言葉はよく使われのですが、その中身が何を指しているか?を正確に捉える人や考える人は少ないものです。

正直な所、何の金利・利回りを指しているのかは、話している人やその資料の内容によって違う為、こちらで伺い知るしかない場合も有ります。
(金利にも色々有る事を知らない人に、何の金利?と聞くと怒る方もいるので…。)

まずもって、不動産の世界と金融の世界では、(業界人の)一般認識として金利・利回りというものの初期の捉え方が違います。
(各業界の一般の方ですよ。その業界の知識の高い方はモチロン違います。) 

 不動産の世界では、よく言う表面利回りの事を、利回りという人が多いものです。
しかもほとんどの場合、単年度の単利・利回りです。
不動産の世界で複利が関係するのは、融資(ローン)ぐらいです。
(証券化等の世界は別ですが…。)
しかし融資も、自分でローン電卓やローン計算ソフト以外を使って計算する人も少ないものですから、金利という物自体に深く関わる事は少ないものです。 

一方金融の世界では、単利か?複利か?も有りますし、平均の金利や利回りにしても、算術平均か?幾何平均か?なども有ります。
ましてや金融商品ともなれば金利・利回りという物は、その金融商品の“売り”そのものですから、敏感な方や詳しい方も多いものです。

ややこしいのは、どちらの世界もその金利についての、統一の決まりが無い事です。

一番数値が高くなる計算方法で出た金利で表示しても、問題が無い事です。

(モチロン、嘘はいけませんが…。) 

不動産の世界でわりと話しに出るのは、グロスか?ネットか?といった話題です。
要は経費等を引いた後の利回りか?経費を引く前の利回りか?どこまでの経費を引いているのか?といった事です。
不動産の世界では、“事業を買う”、“事業をする”という事になりますので、その様な話になる事が多いのだろうと思います。

片や金融の世界では、金融商品を一般の方に買ってもらう際に、経費という概念があまり有りませんので、話にはあまり出ないものです。
(モチロン口座管理料や、各種税金、各種手数料等は有ります。) 
ただし、投資信託などの商品になると、先ほどの様な金利の違いが有るのですが、一般の人はひとくくりで、“金利”や“利回り”となっています。
はたしてどの金利を指しているのか?なんて事を聞くようなお客さんには、会った事が有りません。 

この金利というものの正確な知識や内容などを勉強すると、当然、その金利や利回りの源泉は何なのか?なにがどう変化してきたのか?変化するとどうなっていくのか?という事に、向き合う事になります。

そうなると、より深い不動産や金融商品の洞察力が付く(?)と思いますので、なかなかこれらの投資で収益が上げられない方などは、一度そのディープな世界を覗いてみても良いのではないでしょうか?

不動産投資で有れば、その事業についての理解が深まりますし、金融商品への投資であれば、その実績としての利回りを評価出来る様になる事に繋がります。

なにより、隠れた宝物を見つけられるか?本当の姿はどうなのか?という見方がより出来るように、自分でも判断がより出来るようになると思います。

なんせ、それらは“売る側の人は教えてくれない・良い事しか言わない”事が殆んどですから。


 

 


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