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生命保険のススメとトマレ・真面目がお得?

先日、知り合いの方から外資の生命保険について、どう思うか?大丈夫か?という事に付いて話しが有りました。

「外資系は、どうも信用できない」、という事の様でした。

理由を尋ねると、よく名前が変わる(合併や事業譲渡などが多い?)、CMばかり流している、会社を見かけない(実態が分からない?)、等々でした。

その辺は、全くの誤解で有る事をお話ししました。
合併や事業譲渡などは、日系企業でも有る事ですし、CMも目立つかどうかの違いは有るが殆んどの大手が行っている事、会社を見かけないのは運営方針の違いだけで会社や事務所が無い訳では無い事、などをお話しすると大体納得頂けました。

その話しの流れで、どの会社が一番信用できるの?(潰れたりしないの?)という話しになって行きました。

これは正直な所、なかなか分かる事では無い、というのが私の考えでしたので、理由をご説明しました。

私は保険会社では有りませんが、一応一部上場企業にも2社勤めた事が有りますし、個人商店レベルの会社?にも勤めた事が有ります。

上場企業に勤めている時、「へぇ~、ココまで違うもんなんだ~」と思った事が、上場企業ですので外部の証券会社やリサーチ会社から、その会社の株や業績についてのレポートや予想などがなされます。
会社としては良い評価がされていれば、それらのレポートなどを営業上も利用したりしていました。
しかし、会社内での方針や実態とそれらのレポートが、とても大きくかけ離れている事がしばしば見られました。

あるレポートでは、実際は売り上げが上がらずに縮小した事業部の売り上げについて、環境変化に対応して軸足を違う事業部に移し…、となっていました。
(有名な証券系のレポートです)

一応会社に対しての取材等を基に、レポートの記者の考え等も反映しての記事ですから、100%なんて事は有りえません。 
それは分かっています。
しかし社内と社外では、それ程実態の把握の差が上場企業でも有る事に、少し驚きました。

上場企業は、業績や財務内容などの公開など、ある一定以上は情報公開されています。
しかし、それらの情報と取材を元にしても、ましてや“プロのアナリスト”が行っても把握できない事が多いと言う事は…、外部の人がいくら考えても調べても、そう簡単に分かるハズは有りません。

筆者は保険会社の場合は、外資系であろうが日系企業であろうが、日本国内で営業する以上、一定以上の財務内容や届出・許可・生命保険契約者保護機構などへの加入など、規定・基準が有りますので、大きな違いは無いと考える方が良いように思っています。

保険加入を考えているが、その会社が潰れたりしたら…、との不安や考えは理解できますが、それは正直な所“損したくない”という考えの表れだと思うのです。
それが悪いと言いたいのでは有りません。
真っ当な考えです。私も一緒です。
しかし調べても考えても、そうそう結論が出ない事に気持ちや頭を使う事は、それ程メリットが有るとは思っていないのです。

その様な結論の出ない事に頭を使うぐらいなら、生命保険について勉強する方がよっぽど得なように思うのです。
仕組みや原理といった事の、基本的な部分が分かるだけでも、保険商品の見る目はとても養われるように思うのです。
その方が、自分に合った保険選びがより出来たり、変な営業に騙されたり惑わされたりしないと思うからです。

先程の「外資の保険会社はあまり見かけない」という話しも、裏を返せば日系の保険会社の事務所などが、全国のいたる所に有る事の裏返しです。
私の住んでいる近所にも、日系保険会社の大手2社の事務所ビルが有ります。
これを見て、安心と思うか経費を使いすぎと思うかは価値観にも因りますが、しかしその事実を元にして、その保険会社の商品の保険料が自分が考える真っ当な保険料かどうか?の判断材料には出来る筈です。
ただし、その保険商品の事が分かって初めて判断出来る事です。

私もファイナンシャルプランナーの端くれですが、勉強するまで保険商品はチンプンカンプンでした。
しかし、勉強してみて基本的な事が分かると、おおかたの事が判断できるようになりました。

基本的な仕組みや原理、ルールや規則などです。

どの会社の保険も、一定の仕組みや原理、ルールや規則に沿ったものしか、日本国内では販売できません。
つまり、基本的な事が分かれば大抵の商品の大方の事は分かる事になります。
特に保険の相談を受けると、殆どがその基本的な事項についての説明などで解決する事が沢山有ります。

その基本的な事は、正直それ程多くの事では有りません。
小さな冊子程度に収まってしまう、それぐらいの量です。

だから、良く思うのです。
みなさん、少し勉強すればもっと良い商品にめぐり会えるのに…。
その少しの勉強をしない事に対する負担が、高い保険料に結びついているのに…。

損したくない、お得な保険に入りたい。

それはみんなそうですが、自分の少しの努力をしない事と引き換えに、自分には合っていない保険に入ってしまうリスクや結局“損”な保険に入るリスクと、トレードオフになっている事は事実ではないでしょうか。

少しの勉強で、得るものはとても多いと思います。

基本的な事だけでも、全然違うものです。
その気が有る方は、ぜひ少しだけ「基本」を学んでみてはどうでしょうか?

実際、私の場合、保険の相談の答えの半分は、その基本の中にしか有りません。

参考に。

公益財団法人・生命保険文化センタ―



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